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完 - アメリカでお気楽生活
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◆ Dec. 8, 1980
2004年 12月 08日
12月8日 <John Lennon編>


宿に帰ると、部屋に1人いた。こいつは金融関係の社会人1年目、ブランド大好きみたい。でもそんな嫌味な感じでもなく、なんだか声とか雰囲気とか後姿がセリに似てんだよね。
2人で近所の中華に夕飯を調達しに行った。唐揚げっぽいのを頼んだ。ソースの味がでら濃かった。しかも野菜はブロッコリーがちょこっとだけ。

ジョン・レノンのことを話したらヒマだから一緒に来るということになり、2人で8時頃出発。地下鉄に乗ってStrawberry Fieldsに到着。通りからもわかるくらい人だかりができて、警察いるし、臨時のライトまで用意してあった。
既に誰かが演奏しててみんなで歌ってた。Imagineの周りに人が輪になっていた。

Dec. 8, 1980_a0000281_7373076.jpgとりあえず、一旦その場を離れ、ダコタ・ハウスに行った。ここに夜来るのは初めて。あんまり明るいわけでもなくちょっと物悲しい。
警備員は一人だけ。その気になれば強行突破できそうな感じだった。しかもその警備員も小さなブースに引っ込んでしまった。その前で写真を撮ろうとしたら、進入すると思ったのかちょっとあわてて出てきたのが笑えた。
24年前の今日、確かにジョンはここにいたんだよね…

再びStrawberry Fieldsに戻って輪の一番外側にいた。同部屋の彼(名前知らないから…)はある程度見て、もういい、ってことで先に帰った。
とりあえず立ちっぱーは疲れるのでしばらくベンチに座って様子を見てた。タバコ臭い!人の集まる場所は全て禁煙にして欲しい。でもジョンも吸ってたんだよな… 初めて4人がタバコ吸ってる映像を見たときはちょっとショックだった。俺にとっては「タバコ=イメージダウン」だから。
9時過ぎに再び輪に加わった。けっこう途中で抜けていく人もいるのでジワリジワリと輪の中心に進むことができた。
気付いたら最前列でギターを弾いてる人達のすぐ後ろにいた。ここまで来たらどくわけがねぇ!俺もガンガン歌った。

しかし、よくもまぁみんな弾けるもんだね。ビートルズからソロまで。やっぱりちょっとマイナーな曲だと民衆の声も小さくなりがち。俺はというと、メジャーな曲はだいたい歌えるし、マイナーな曲でも自分の好きな曲は歌えるからけっこういけるもんだと思ってた。
しかし恐るべきビートルズ(&ジョン)。ほとんど聴き覚えのない曲もあるし、全然歌えない曲もけっこう多くて悔しかった。しかも俺がちゃんとビートルズの曲を英語として聴き始めたのは中学以降。一番よく聴いたのはAnthologyシリーズ。普通のとバージョンが違ったりするんです!あれ?俺だけメロディーちょっと違う、なんてことがよくあった。

俺の左前でギター(アンプまで用意してた)引いてたけっこうな歳のおっさん(というよりジジイ?)。いつからここで演奏してるか聴いたら2時半からだと。お前よくやるぜ、かなり疲れてたようだ。「あ~、疲れた。お前ちょっと弾いといてくれよ。」ってギターを渡された俺。ここでバッチリ決めたらほんっっっっっとにかっこよかったのにね。
でもジーサン、そんなにうまいわけじゃないけどあれだけの曲を弾けるのがすごいわ。でもBe Bop A Lulaやってくれ、っつたらそれは勘弁、みたいな感じだった。

みんなでもよく知ってるよ。誰かが指揮してるわけじゃないのにいつの間にかパートが分かれてたり、Twist and Shoutのアー、アー、アー… のとこもちゃんとできてたし。俺もけっこうハモリパート好きだからHelp!とかPlease Please Meではハモリ役をやっていた。

そんなこんなで時間は11時前、その瞬間が近づき、沈黙の時間が始まる。誰かが持ってきたスピーカーからImagine(ライブバージョンだった)が流れる。2番くらいから少しずつ歌いだす人が出てきた。ピースサインをする人も多い。ピースサインってこーやって使うんだと知った。
最後の方は全員で合唱。ちょっと鳥肌たった。
再び素人ギター演奏に戻って、順番は覚えていないんだけどGive Peace a Chance。これが終わりがない曲だから長い長い…
あとStand By Meで俺はちょっと泣きそうになった。In My Lifeもあったんだけど、これはこの日2回目だから感動も半分。

しかし全く終わる気配がない。いい加減帰るかなと思い、次に歌えない曲が流れたら帰ろうと決心した。だいたいそーゆーときに限って好きな曲が続くもんなんだな、これが。

もっとしんみりするものなのかと思ったらけっこうみんな楽しんでるのが印象的だった。もう24年だもんね。ジョンも「いつまでもしんみりしてんじゃねーよ。楽しく行こうぜ!」ってとこだろ。
あ~、でもBe Bop A LulaとStarting Over歌いたかったな。

Hey, John! Could you hear us? Are you playing with George there? Hope to see you, well, not so soon...
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by aircooled | 2004-12-08 12:01 | 12-08-1980